Last Updated on 2025年2月12日 by nekoto
仕事や育児、学業などストレスの多い生活の中で、私たちはどこかに癒しを求めています。
それは、人により趣味であったり、運動であったり、様々なものがあります。
その中でもペットに大きな癒しを見出す人は少なくないでしょう。
ペットと言えば、犬や猫、うさぎやハムスター、小鳥、魚など色々ありますが、動物とのふれあいにより、そこに癒しを感じることはごく自然のことです。
深い愛情をペットに注ぐことで、家族としての結びつきもできるくらい、私たちにとって心の拠り所となる存在でもあります。
同時にペットロスという言葉もあるように、大切なペットを失った時に感じる喪失感や悲しみは家族を失った時と同様に辛いものでもあります。
私たち人間にとっても、ペットにとっても良い関係を築くことができるかは、私たちがどのようにペットを扱うかということがポイントになります。
ロックを愛する知人の安田福海さんも、実はこっそり猫を飼っているそうです。
安田福海さんが考えるペット飼育論
ペットを飼いたいと衝動的に思うことは日常生活を送る中で多々あります。
子供の頃に公園に捨てられた子犬や子猫を見つけ、あまりの可愛さに家に持って帰ったものの、お家の人に飼えないと反対され、泣く泣く同じ場所に返したという経験をしたことがある人もいるでしょう。
また大人になっても、ダンボールに入れて捨てられた動物を見ると、かわいそうでどうしても放っておくことができないと、自分の家で飼うことにした経験がある人もいるでしょう。
または、ショッピングセンターやホームセンターや道端でクーアンドリクのようなペットショップを通りがかった時に、たまたま見かけた動物に運命を感じてしまい、結局ペットを飼うことになってしまった人もいるでしょう。
ペットを飼うことになる理由や過程は人により様々ですが、単に「可愛い」という気持ちだけではペットを飼うことを長く続けていくことが難しくなります。
ペットへの食事、トイレなどの世話、掃除、しつけなど、飼い主として行わなければならないことはたくさんあります。
特に犬は散歩に連れ出す必要があり、飼い主の気分次第で面倒臭いと毎日散歩に連れていかないと、犬が運動不足になるだけではなく、ストレスも溜まります。
ストレスのせいでむやみに吠えたりするようになってしまうこともあります。
人間側の都合だけではなく、ペットがいかにストレスなく健康的に過ごすことができるかについてもしっかり考えることが大切です。
ペットの命を預かるということ
よく子供に見られるケースとして、犬を飼う前に毎日自分が散歩に連れていくと約束したものの、実際は毎日散歩に連れ出すことが大変になり、結局親が犬の散歩など面倒を見ることになってしまったというケースもあります。
もちろん、犬のように毎日散歩が必要でないもの、身の回りの世話が必要でないペットもいますが、それでも餌をあげたり、身の回りの掃除をしたりなどといったことは、最低限必要となってきます。
さらに、ペットの食事代もかかってきます。
ペットの種類、大きさ、そのペットが何を常食としているのかにもよりますが、食費も意外にも高くついてしまうことがあることを忘れないようにしましょう。
その他にも、ペットが病気になった時の対処も必要です。
ペットが病気になった時の保険があるように、獣医さんに診てもらい、場合によっては手術などの処置を受けた場合、かなりの金額になってしまうことがあります。
このような経済的な問題だけではなく、大切なペットが病気になった時には特別なケアが求められます。
ペットが自分で上手く歩くことができなくなってしまった時、自分で食事をとることができなくなってしまった時、衰弱している時に、家族同様に寄り添い、最期の瞬間まで面倒を見るということが飼い主として求められる責任です。
ペットを飼うということは、ペットの命を預かるということになり、自分が思っている以上に大きな責任を負うことになります。
そのため、はじめに述べたように「可愛い」という気持ちだけでは飼い主としての責任を全うすることが困難になるケースが多々あり、責任を放棄して、ペットを捨てるという自分勝手な行動に繋がってしまいます。
まとめ
自分の都合でペットを捨てることで、ペットが路頭に迷うだけではなく、ペットの種類によって、またどこに捨てるかにもよりますが、珍しい外来種を川などに捨てることにより、時に生態系を崩すような事態が発生してしまうこともあります。
もし、ペットを飼いたいという気持ちが出てきたのであれば、日々の世話、飼い主としての責任がどのようなものであるかをしっかりと考えてから、自分にその責任を全うすることができると思った場合にのみ、飼うという選択をするべきです。
そうでなければ、自分もペットも幸せになることができません。
テレビでもペット特集が組まれていたり、衝動的にペットを飼いたいと思ってしまうことがあるかもしれませんが、責任ということをよく考え、飼う飼わないの判断をするようにしましょう。
それが飼い主としての責任です。