ピアノのレッスンにおけるポイント

Last Updated on 2025年2月12日 by nekoto

◇基礎の習得は個人差が表れやすい

ピアノのレッスンというと、厳しく緊張感があって、特に小さな子供は集中するのが大変といったイメージが存在します。
しかし、挨拶や礼儀作法といったものも学べますから、楽器の技術だけでなく、段階的に挑戦してみる価値があります。

本格的な教室では、挨拶から始まる一連の作法があるので、これを教えてもらったり、周りの人達を見て習得することになります。

基本を学び教室に馴染んだら、いよいよ本格的な練習を始める段階に進みます。楽器は高価ですし、特に教室にあるようなピアノは貴重ですから、丁寧な取り扱い方もまた重要となるポイントです。

基本中の基本ではありますが、爪が伸びていたり長さが不揃いだと練習に支障をきたすので、前もって切り揃えておく必要があります。

何処まで学んだか、何を教わったかなどをノートに書いたり、家で復習を行うことも大切です。レッスンは原則的に、その人に合ったレベルで行われますから、全くの初心者でも心配無用です。

子供の場合はリズムの習得から始まり、楽器に対する抵抗感を払拭するのが最初の段階です。いわゆる聴音やソルフェージュもこの段階で、音に対し耳を澄ませる訓練をします。初期の課題曲はテンポが遅めで、音の数もそれほど多くないのが特徴です。

メロディーもリズムも単調ではありますが、この基礎ができてこそ次やその先の段階に進めるわけです。基礎を習得する上達の早さは、個人差が表れやすい部分ですから、レッスンを始めれば勘の良し悪しまで分かります。

◇大人向けのピアノレッスンも人気

ハノンやバイエルにソナチネなど、練習に役立つ課題曲は沢山あるので、これらを1つずつこなしていくのが当面の目標です。

最初はピアノが上手く弾けなかったり、自由に触らせてもらえないこともありますが、弾ける曲が増える頃には自分で好みの曲を練習したり、演奏ができるようになります。

時間は教室の方針やその人のレベルによりますが、1回あたり30分から60分程度が一般的です。これは集中力の持続時間と関係していますから、低学年の子供などは比較的短めです。

大人になってから楽器を習得したくなった、あるいは一度やめた演奏を再開したいという場合は、大人向けの教室が期待に応えてくれます。

全くの未経験者に対応する教室もあるので、興味を持ったら勇気を出し次第挑戦可能です。楽譜を読むことができなくても、簡単な読み方から教えてもらえますから、音楽の初心者であっても大丈夫です。

ドレミの概念や、音符の簡単な意味さえ分かれば、楽譜が読めるようになるのも時間の問題です。楽器自体も、ピアノに触ったことすらないとしても、鍵盤楽器に触れた経験があるなら十分だといえます。

他の楽器を含めて演奏できない人も、興味を持って弾けるようになりたいと強く思っていればそれで十分でしょう。

未経験者が楽譜を目の前にすると、抵抗感が生じて頭が痛くなったりしますが、教えるのが上手な先生だと興味を惹きつけてくれます。

簡単な音楽の歴史を交えながら、どういった流れで現在の楽器に至ったのか、そういう興味深い話題がテーマとなります。

レッスンは段階を踏むのが基本なので、まずは人それぞれ異なる知識や技術のレベルのチェックから始まります。大人は、子供の頃学校で少なからず音楽の授業を受けていますから、それを思い出して基礎を再構築するのが普通です。

◇ピアノは日々の練習が重要

普段使わない知識であっても、一度覚えたものは中々忘れにくいので、大人向けのレッスンを提供する先生はこういった記憶を引き出すのが上手です。

ピアノには運指という概念が存在していて、他の楽器にも関係しますが、指の動かし方は大体決まっています。つまり、楽譜を見ながら指の動きを習得することで、一見難しそうに思える楽器が演奏できるようになります。

リズム感やメロディーのタメなど、音楽的な技術も重要ですが、楽譜の通りに演奏が行えることが前提です。繰り返し何度も同じ曲を弾き続けると、次第に指の動きが体に記憶されて、楽譜がなくても弾ける状態に変わります。

複雑で1曲あたりが長い曲だと、音程やタイミングを間違えてしまうことはありますが、子供向けの練習曲ならほぼ間違えずに弾けるように上達するでしょう。

ピアノは日々の練習が重要ですから、一度学び始めたら一定のペースで続けることをおすすめします。社会人は忙しく、自由な時間を確保するのが難しいですが、自宅に簡易的な鍵盤楽器を設置して、何時でも練習できるようにするだけでも意識が違ってきます。   

面倒と感じてしまったり、後回しの気持ちが生じるとズルズルレッスンが先延ばしになるので、必ずペースを保って続けることが大事です。

独学という選択肢もありますが、取り組み方によっては遠回りになる恐れが潜みますから、可能であれば教室に入学して先生についてもらうのが理想的です。

また、どういった曲が弾けるようになりたいか、最終的なゴールや当面の目標を明確にしておくと、上達へ向けた取り組みが楽しくなります。